2008年度秋期 放射線科学

科目の
ねらい

放射線は人間の五感ではとらえられず,恐ろしいものという感覚だけがある。 確かに放射線被曝は生命に重大な影響を与えるが,日常生活の中でさまざま に利用されていることも事実である. 放射線を使用する利益と危険度を比較して,利益が勝れば被曝を最小限に抑えつつ 使用をするというのが現在の立場である.

放射線を使用する施設では,使用を管理するために『放射線取扱主任者』 という監督者をおくことが定められている.この講義は,その資格試験対策を 主眼におきつつ,放射線全般の理解を目指している.

教科書 なし
参考書 飯田博美『放射線概論』(通商産業研究社)
日本アイソトープ協会『放射線取扱の基礎』(丸善)
学生への
メッセージ
どしどし質問してください.学生の質問が,講義をより良いもの に変えます.
回数日程 授業項目 授業内容 演習問題
19/17 放射線物理学(1) 原子核の構成,結合エネルギー 放射線科学 No.1
29/24 放射線物理学(2) 原子核の壊変と放射線 放射線科学 No.2
310/1 放射線物理学(3) 壊変法則 放射線科学 No.3
410/8 放射線物理学(4) 放射線と物質との相互作用 放射線科学 No.4
510/22 放射線物理学(5) 核反応,核分裂,加速器 放射線科学 No.5
610/29 放射線化学(1) 放射性核種,放射系列 放射線科学 No.6
711/5 放射線化学(2) 放射平衡 放射線科学 No.7
811/12 放射線化学(3) RIの分離法 放射線科学 No.8
911/19 放射線化学(4) 放射能を利用する分析法 放射線科学 No.9
1011/26 放射線化学(5) 放射線化学 放射線科学 No.10
1112/3 放射線生物学(1) 放射線影響の分類 放射線科学 No.11
1212/10 放射線生物学(2) 分子レベルの放射線影響 放射線科学 No.12
1312/17 放射線生物学(3) 細胞レベルの放射線影響 放射線科学 No.13
1412/24 放射線生物学(4) 組織・臓器,全身レベルの放射線影響 放射線科学 No.14
放射線科学 No.15
影響のグラフ
151/7 放射線生物学(5) 内部被曝 放射線科学 No.16
161/21 秋季試験