2009年度秋期 放射線科学

科目の
ねらい

放射線は人間の五感ではとらえられず,恐ろしいものという感覚だけがある。 確かに放射線被曝は生命に重大な影響を与えるが,日常生活の中でさまざま に利用されていることも事実である. 放射線を使用する利益と危険度を比較して,利益が勝れば被曝を最小限に抑えつつ 使用をするというのが現在の立場である.

放射線を使用する施設では,使用を管理するために『放射線取扱主任者』 という監督者をおくことが定められている.この講義は,その資格試験対策を 主眼におきつつ,放射線全般の理解を目指している.

教科書 『放射線入門』鶴田隆雄(通商産業研究社)
参考書 飯田博美『放射線概論』(通商産業研究社)
日本アイソトープ協会『放射線取扱の基礎』(丸善)
学生への
メッセージ
どしどし質問してください.学生の質問が,講義をより良いもの に変えます.
回数日程 授業項目 授業内容 演習問題
19/16 放射線物理学(1) 原子核の構成,結合エネルギー 放射線物理学 No.1
29/30 放射線物理学(2) 原子核の壊変と放射線 放射線物理学 No.2
310/7 放射線物理学(3) 壊変法則 放射線物理学 No.3
410/14 放射線物理学(4) 放射線と物質との相互作用 放射線物理学 No.4
放射線物理学 No.5
510/21 放射線物理学(5) 核反応,中性子と物質との相互作用 放射線物理学 No.6
放射線物理学 No.7
610/28 放射線化学(1) 放射性核種,放射系列 放射線化学 No.1
711/11 放射線化学(2) 放射平衡 放射線化学 No.2
811/18 放射線化学(3) RIの分離法 放射線化学 No.3
911/25 放射線化学(4) RIの化学分析 放射線化学 No.4
放射線化学 No.5
1012/2 放射線化学(5) 放射線化学 放射線化学 No.6
1112/9 放射線生物学(1) 放射線影響の分類 放射線生物学 No.1
1212/16 放射線生物学(2) 分子レベルの放射線影響 放射線生物学 No.2
131/6 放射線生物学(3) 細胞レベルの放射線影響 放射線生物学 No.3
141/13 放射線生物学(4) 組織・臓器,全身レベルの放射線影響 放射線生物学 No.4
放射線生物学 No.5
影響のグラフ
151/20 放射線生物学(5) 内部被曝 放射線生物学 No.6
161/27 秋季試験